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旅と暮らし発見マガジン「ノジュール」コラボレーション vol.03 ご朱印の旅

旅と暮らし発見マガジン「ノジュール」からおすすめの旅行記事をピックアップして、シーンに合わせたクロコダイルのスタイリングをご紹介します。

「ノジュール」は、50代からの旅と暮らしを応援する定期購読雑誌です。・大切にしたい夫婦の旅、大人のためのモデルプランにこだわります。・50代からのおトクな旅行術を丁寧に解説します。・旅のプロ「JTBパブリッシング」による、厳選した観光情報を紹介します。・健康、食、学びなど暮らしの情報も。・読者参加の企画もご用意しています。

1日で満喫!
ご朱印の旅

寺院参拝時に納経所でご朱印を授かって旅の記念にしてみてはいかがでしょう?1日だけでも満足できる、おすすめのご朱印の旅プランをご紹介します。

文:内田和浩 写真:宮地 工

ご朱印とは? 平安時代にゆかりを持つご朱印。単なる「スタンプ」ではなく、写経を奉納した証に寺院から授与されたものでした。現在では、本来の意味は薄れ、寺社へ参拝した証としてご朱印帳などに墨字とご朱印をいただくのが一般的になり、ご朱印収集がブームにもなっています。

秩父礼所
埼玉県

第28番 橋立堂

この旅にオススメのスタイリングはこちら

観音菩薩の手とつながっている5色の紐(お手綱)を持って、熱心に祈りを込める

秩父三十四観音霊場は、西国三十三観音霊場、坂東 三十三観音霊場とともに日本百観音に数えられる、日本を代表する霊場のひとつ。その開創は鎌倉時代の文暦元年(1234)と伝えられている。札所寺院は秩父盆地に点在し、1番札所の四萬部寺(しまぶじ)から34番の水潜寺(すいせんじ)まで一巡するとほぼ100kmの道のりだ。

霊場の巡礼は第1番から順に巡ってゆくのが一般的だが、今回は「午歳」に合わせて、本尊に馬頭(ばとう)観音を祀る第24番を目玉に据え、第26番〜第28番の4つの札所を巡るコースを選んだ。それも交通アクセスを考え、第28番から逆に巡ってゆく。

秩父鉄道浦山口駅を出ると、第28番の橋立堂(はしだてどう)までは約1qの道のり。駅からの坂道を下ったところにある清冽な湧き水「不動名水」で喉を潤してから歩きはじめよう。

本尊に馬頭観音を祀るのは全国の百観音でも2寺のみ

むき出しになった岩肌が片側に続く道を10分ほど歩いてゆくと、切り立った岩壁が目の前に現れて息をのむ。橋立堂は、秩父のシンボルである武甲山(ぶこうさん)の西麓にあり、この巨大な岩壁は武甲山と同じく石灰岩でできている。岩壁の真下に橋立堂の小さな観音堂が立つ。本尊は馬頭観音。観音は十一面観音や千手観音などさまざまな姿で表されるが、馬頭観音もそのひとつ。馬を頭上に戴いて忿怒の形相をしていることが特徴だ。日本百観音のうち、馬頭観音を本尊としているのはここと西国第29番の松尾寺の二寺だけである。

格子戸を通して堂内をうかがうと、厨子の中に30pにも満たない馬頭観音坐像が安置されていた。馬頭観音の手には五色の紐が結ばれ、その紐は観音堂から外へ導き出されて、堂の正面に立てられた素木の柱(祈願塔)へ連結されている。この五色の紐に触れることで本尊と縁を結ぶことができるという。観音堂の前では、背に「南無観世音菩薩」と書かれた白装束をまとった巡礼者が熱心に読経していた。

橋立堂はほかの札所と比べると参拝客が多い。橋立堂に隣接して橋立鍾乳洞があり、これを目当てに訪ねる人もいるからだろう。橋立堂の納経所が鍾乳洞の入口で、洞内に入るとひんやりした空気が身体を包む。鍾乳洞は全長130mほどで、坑道が迷路のように曲がりくねっている。天井から鍾乳石が下がり、下からは石筍(せきじゅん)が突き出ている光景はまさに別世界だ。堂内の湿度のせいか汗だくになったところで、ようやく出口の明かりが見えた。橋立堂の手前にある「土津園(はにつえん)」で手打ちそばをたぐり、腹ごしらえののち第27番大渕寺(だいえんじ)へ向かった。

秩父鉄道浦山口駅はローカル駅らしい佇まい。秩父鉄道はSLが運行していることでも有名

不動名水はミネラル分を多く含む。湧水場の傍らには不動明王を祀る小堂が立つ

橋立鍾乳洞は3分の2が竪穴で、階段は急傾斜だ

橋立堂には江戸時代の名工・左甚五郎作と伝わる神馬像が祀られている

山中の巡礼道を歩いて舞台造りの観音堂へ

橋立堂から県道73号線を歩いてゆくと、国道140号線に合流するが、国道には入らずに右斜めに別れた細い側道に入る。住宅地の中の道を歩くこと20分ほどで大渕寺に到着。寺は深緑に覆われた山を背にしており、頂上近くに大きな観音像「護国観音」が立っているのが見える。

大渕寺の境内には、飲むと33ヵ月長生きするという「延命水」が湧き、ご年配の参拝者が嬉しそうに柄杓に水を注いでいた。観音堂は山門から少し登ったところにあり、堂の前からは秩父盆地の見晴らしがよい。この観音堂の背後から、今日のハイライトといえる「琴平ハイキングコース」へ。ハイキングコースといっても、この山中の道は古くからの巡礼道である。気持ちを引き締めて登りはじめた。10分ほどで大きな岩の上に立つ護国観音の足元に至り、小休止。この高さ約15mの観音像は、昭和10年(1935)に造立されたもので、高崎観音、大船観音とならび関東三大観音と称される。

尾根づたいの道は、ときおり岩が露出し、太い木の根が網のように地を這っている。足を滑らせたり、ひっかけたりしないよう細心の注意で歩こう。ただ起伏はゆるやかで、ゆっくり歩けばさほど苦にはならない。静寂に包まれた林間の道はじつに清々しい。

護国観音から歩くこと20分ほどで山中に立つ岩井堂に到着。舞台造りの観音堂が、岩壁の窪みにぴったりとはめ込んだように立っている。その佇まいは重厚で、まさに山岳修行の拠点というべき風格を漂わせている。岩井堂は無人で、納経は麓の圓融寺(えんゆうじ)で行なう。

岩井堂の背後にまわって細い山道を3分ほど登ると、江戸時代に寄進された金銅製の仏像が岩の上に鎮座し、その先には「秩父修験堂」という東屋風の建物が立っている。このあたりは、かつて修験道の行者が武甲山との往還のために歩いた道筋であるという。秩父の奥深さを実感できる信仰の道だ。

岩井堂へ戻り、麓へと続く300段の石段をゆっくりと下ってゆく。山から下るとそこは昭和電工の工場敷地内。案内板があるのでそれにしたがって歩き、圓融寺へ向かう。禅寺らしい静謐な雰囲気のなかでしばし休憩した。

第27番 大渕寺

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大渕寺は曹洞宗の寺院。ツツジやカタクリの群生地もあり、境内で四季の草花を楽しめるのも魅力だ

護国観音は手に宝剣を持った珍しい観音像

琴平ハイキングコースは武甲山西麓に沿ったコース

第26番 圓融寺

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圓融寺は臨済宗の寺院。本堂は間口が8間ある堂々とした建物で、安置されている本尊の聖観音像はかつて岩井堂に祀られていたものだという

岩井堂から圓融寺へと続く300段の石段。中央部がすり減って凹んでおり、長い巡拝の歴史を実感する

「秩父修験堂」にある十二支の文字を刻んだ木製の円盤

後半もぜひご覧ください!

本記事は月刊「ノジュール(JTBパブリッシング刊」2014年10月号からの転載です。) 記事内容は発行時点のものですので、最新の情報は各施設等にご確認ください。

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